「させていただきます」と「いたします」は使い分ける

「させていただきます」と「いたします」は使い分ける

「~させていただきます」は、相手から自分の行動に対して許可をもらう表現です。ただし「~してもよろしいですか?」のように行動の可否を問うのではなく、承諾されることを前提に宣言します。

一方「~いたします」は「~する」を丁寧に述べた形です。自分がある行動をとることを単に宣言する表現です。

許可を得るという過程をある分「~させていただきます」のほうが「~いたします」より丁寧だといえますが、場合によっては行き過ぎた敬語になり、かえって失礼な印象を与えることもあります。

「させていただきます」より「いたします」の表現がふさわしい例文をいくつか挙げます。(それまでのメールの流れよっては不適当な場合もあります)

「させていただく」より「いたす」がしっくりくるメール例1
この件につきましては配慮させていただきます。
 ↓ ↓ ↓
この件につきましては配慮いたします。

「させていただく」より「いたす」がしっくりくるメール例2
お問い合わせの件に関して、回答させていただきます。
 ↓ ↓ ↓
お問い合わせの件に関して、回答いたします。

「させていただく」より「いたす」がしっくりくるメール例3
次の会議で検討させていただきます。
 ↓ ↓ ↓
次の会議で検討いたします。

「させていただく」より「いたす」がしっくりくるメール例4
また、ご連絡させていただきます。
 ↓ ↓ ↓
また、ご連絡いたします。

ポイントはメールをやり取りしている相手から許可や利益を受ける、目上の人に従うなど、こちらが謙虚な姿勢を見せる必要があるかどうかです。

「許可」を得る文章は「させていただきます」
約束どおり会議室を使わせてもらいます。

「お仕事をご依頼してもよろしいでしょうか?」(利益)に対する返事
ぜひ、やらせていただきます。

目上の人に従う返事
チーフのやり方に従わせていただきます。

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