読点を正しく打って、いろんな解釈のできる文章を作らない

読点を正しく打って、いろんな解釈のできる文章を作らない

文章を読んでいると、いろんな解釈ができるくだりに出くわすことがあります。こういった文章は、書き手の思い込みで書かれていることが多く、読み手がどう解釈するまで考えを巡らしていない、不親切な文章です。

小説を読んでいると、極端に読点(、)が少ない文章を目にすることがあります。多くは、作家が意図的に読点を少なくしているだけで、読みやすい文章を書く場合は、やらないほうがいいでしょう。

読点が多いと、幼稚な文章に見えると感じる人もいるようですが、実際はそんなことありません。うまい文章を書く人は、必要なところでは遠慮なく読点を使います。読点は、分かりやすい文章を書くには必ず必要なもので、誤った解釈をされないためにも正しく使いましょう。

読点のない、読みにくい文章の例
お母さんはテレビを見ながら食事中の子供に注意した。

この文章では、テレビを見ていたのがお母さんなのか、子供なのかはっきりしません。これは読点がないのが原因で、読点の打ち方次第で、どう解釈していいかがはっきりします。

読みやすい文章の例
お母さんはテレビを見ながら食事中の子供に注意した。

こうすれば、テレビを見ていたのは子供だと解釈できます。

一方、

読みやすい文章の例
お母さんはテレビを見ながら食事中の子供に注意した。

この読点の打ち方だと、テレビを見ていたのはお母さんだと分かります。

読点を正しく打たないと読みにくいだけでなく、書き手の意図しない解釈で、読者を混乱させることになりかねません。読点の正しい打ち方は必ずマスターしましょう。以下は、読点を打つときの基本ルールです。

読点を打つ基本ルール
1.主語の後に読点を打つ
「私は、新社会人だ」

2.文章が2つ以上続く場合は、その間に読点を打つ
「お菓子を食べたり、ゲームで遊んだり」

3.時間・場所・方法を現す語句のあとに読点を打つ
「ご来店の際は、必ずご予約ください」

そのほかにも紛らわしい、誤解を与えかねない文章には読点を打ちます。声に出して読んでみて、文章が明解になる区切りがあれば、そこが正しい読点の箇所です。


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