段落の冒頭に予告を入れる

段落の冒頭に予告を入れる

段落の一つ一つが、全体として何を説明しているか分かれば、文章は理解しやすくなります。読みやすい文章にするために、段落の冒頭に結論やあらましなどの予告を入れるといいでしょう。読み手は、段落に書かれている内容を推測できるので、スイスイ読むことができます。

例えば次のような文章を読んでください。

読みにくい文章の例
19世紀、プロイセン王国はフランスに戦争を仕掛け、勝利した。フランスの皇帝だったナポレオン三世は帝位を退き、ドイツを統一するための障害は消え去った。ビスマルクはついにドイツを統一し、その後、統一ドイツは第一次世界大戦の敗戦までつづいた。

いかがでしょうか?この一段落の文章は、時系列どおりに書かれていて、間違いのない文章です。しかし誰もが読みやすい文章だとは感じないでしょう。人にはそれぞれ得意な文章や不得意な文章があります。苦手な人に少しでも理解してもらうために、段落の冒頭に予告を入れてみます。

読みやすい文章の例
ビスマルクの念願である、ドイツ統一への秒読みが始まった。19世紀、プロイセン王国はフランスに戦争を仕掛け、勝利した。フランスの皇帝だったナポレオン三世は帝位を退き、ドイツを統一するための障害は消え去った。ビスマルクはついにドイツを統一し、その後、統一ドイツは第一次世界大戦の敗戦までつづいた。

テレビで映画が放映されるとき、必ず予告として物語のあらすじが語られる。これがあることで、映画は分かりやすくなり、また視聴者の関心を引くことができます。段落の冒頭に予告を入れることも同じ効果が期待できます。


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