熟語の動詞は、別の言葉に置き換える
熟語が多い文章は堅苦しい印象を受けます。とくに熟語の動詞を多用すると、わかりにくく読みにくく伝わりにくい文章になります。
熟語の動詞とは「激励(する)」「開始(する)」「援助(する)」といったもので、よく新聞の見出しなどで使われています。これを普通の文章で繰り返し使うと、読み手はいい印象を受けません。
熟語の動詞を多用した、読みにくい文章
商疲労が残ると生産効率は低下します。アルバイトを雇用すれば、社員の負担は軽減するでしょう。
商疲労が残ると生産効率は低下します。アルバイトを雇用すれば、社員の負担は軽減するでしょう。
この文章の中には、熟語の動詞が3つも登場しています。これらの熟語はすべて別の言葉に言い換えることができます。
熟語の動詞を言い換えた、読みやすい文章
商疲労が残ると生産効率は低くなります。アルバイトを雇えば、社員の負担は軽くなるでしょう。
商疲労が残ると生産効率は低くなります。アルバイトを雇えば、社員の負担は軽くなるでしょう。
新聞の見出しなどで、漢字の熟語が使われるのは、限られた文字数でタイトルを作る必要があるからです。わかりやすく読みやすい文章を書きたいなら、できるだけ漢字の熟語は用いず、普通の動詞で書くことをおすすめします。熟語の動詞は、書き手の独りよがりな印象しか伝わりません。
ちなみに、最初のほうに出てきた「激励する」「開始する」「援助する」を別の言葉に置き換えると、それぞれ「励ます」「始める」「助ける」になります。
カテゴリー:読みやすい文章 書き方のコツ