読みやすい文章 書き方のコツ
一度読んだだけでは文章の中身が分かりにくかったり、記述内容が誤解されて伝わったりするのは、読み手の立場になって文章が書かれていない証拠です。うまい文章は、読み手に負担をかけません。読み手が「読みやすい」と感じる文章を書くにはちょっとしたコツが必要です。
- ひとつの段落でたくさん詰め込まない
文章には、読んで分かりやすいものと分かりにくいものがあります。文法に誤りがなく、筋が通っている文章でも、どうも素直に頭に入ってこない場合、原因のひとつは、段落が長く、言いたいことがたくさん詰め込まれてことが考えられます。
- 段落の冒頭に予告を入れる
段落の一つ一つが、全体として何を説明しているか分かれば、文章は理解しやすくなります。読みやすい文章にするために、段落の冒頭に結論やあらましなどの予告を入れるといいでしょう。読み手は、段落に書かれている内容を推測できるので、スイスイ読むことができます。
- 読点を正しく打って、いろんな解釈のできる文章を作らない
文章を読んでいると、いろんな解釈ができるくだりに出くわすことがあります。こういった文章は、書き手の思い込みで書かれていることが多く、読み手がどう解釈するまで考えを巡らしていない、不親切な文章です。
- 直訳調・漢語調の言い回しはできるだけ使わない
響きのいい文章のなかには、それゆえ、とっつきにくい印象を与えてしまうものもあります。直訳調や漢語調の文章は、できるだけ分かりやすい表現に書き換えると、読みやすい文章になります。
- 長すぎて分かりにくい文章は分ける
日本語の文章は、述語が文末にきます。文章が長いほど述語である「だから、どうした」といった内容が分かるまで時間がかかってしまいます。文章の内容が最後まで読まない理解できないため、分かりにくいのです。
- 構文が複雑な文章は、シンプルに書き換える
ひとつの文章が長いと、読み手に分かりにくい印象を与えます。さらに構文が複雑だと、よけい理解するのが難しくなります。そんな場合は、構文をシンプル書き換えると読みやすい文章になります。
- 否定文は誤解の元。肯定文で書く
「運転中に携帯電話の操作しないでください」といった否定文が携帯電話の説明書には必ず書いてあります。こういった禁止事項の案内に「~してはいけない」という否定文を使うことは致し方ありませんが、一般の文章ではなるべく否定文の使用は避けるほうがいいでしょう。
- 説得力をつけるため、受身の表現は避ける
主語のない文章は、述語の主体が誰なのかはっきりしません。文章としては、不十分な印象を受けます。「~れる」「~られる」といった受身の表現は、主語のない文章になりやすく、説得力に欠けます。
- 副詞や補助動詞は漢字でなく、ひらがなを使う
手書きよりパソコンで文章を書く人も多いと思います。パソコンは、ひらがなを簡単に漢字に変換してくれますが、それゆえ、必要のない漢字変換をする人も増えています。その結果、やたらと漢字が多く使われ、読みにくい文章が出来上がります。
- 数字データは意味を補足し、説得力をつける
文章に具体的な数字を入れると、説得力が増すといわれます。しかし数字データだけでは、ぴんとこない場合もあります。そんなときは、数字データに意味を補足すると、説得力をつけることができます。
- 熟語の動詞は、別の言葉に置き換える
熟語が多い文章は堅苦しい印象を受けます。とくに熟語の動詞を多用すると、わかりにくく読みにくく伝わりにくい文章になります。熟語の動詞とは「激励」「開始」「援助」といったものですが、これを普通の文章で繰り返し使うと、読み手はいい印象を受けません。
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