紋切り型でなく、オリジナルの言い回しで表現する
文章を読んでいると、紋切り型の言い回しに遭遇することがよくあります。紋切り型とは、型にはまった言い回しのことで、たとえば「走馬灯のように・・・」「ぬけるような青い空」「白魚のような白い手」などです。こういった言い回しは、ときどき使うには問題ありませんが、頻繁に使用すると、オリジナリティーのないつまらない文章になってしまいます。
次の文章を読んでみて下さい。
紋切り型の表現を乱用した、下手な文章の書き方
興奮の余韻さめやらぬライブ会場で、私は呆然と天を仰いだ。
興奮の余韻さめやらぬライブ会場で、私は呆然と天を仰いだ。
この文章では、「興奮の余韻さめやらぬ」「天を仰いだ」が紋切り型の言い回しになります。ひとつの文章の中で、何度も紋切り型の表現を使うと、書き手の手抜きがはっきり伝わります。
紋切り型の表現をまったく使わずに、文章を書くのは難しいでしょう。たとえば、体の部位を使った紋切り型の表現だけを思いつくままあげてみました。
紋切り型表現の例
・頭を抱える
・開いた口がふさがらない
・舌を巻く
・目を疑う
・首が回らない
・首をひねる
・頭が下がる
・頭を抱える
・開いた口がふさがらない
・舌を巻く
・目を疑う
・首が回らない
・首をひねる
・頭が下がる
当たり前のように使っている表現ばかりでないでしょうか?要は、頻度の問題で、続けざまにありふれた言い回しばかりを使ってしまうと、工夫のない、頭の悪い文章に感じてしまうということです。頭のいい文章を書きたければ、紋切り型でないオリジナルの表現を自身で考えることをオススメします。簡単に思いつくものではありませんが・・・
カテゴリー:上手な文章を書くための改善ポイント