括弧「()」を不用意に書かない

括弧「()」を不用意に書かない

推敲すると、無駄な括弧「()」に気付くことがあります。上手な文章を書く人は、最初に書く時点で、本当に必要な箇所でしか括弧を使いません。

不用意に括弧を使った文章の例をいくつか挙げます。

不用意に括弧「()」を使った文章1
先生と呼ばれる人たちは、皆、頭がいい(例外はあるだろうが)。

括弧の内容は言い訳です。いい訳であれば、最初から書かないのが一番ですが、どうしても書く必要があるなら、「例外はあるだろうが、先生と呼ばれる人たちは、皆、頭がいい。」で十分です。括弧をつけるとリズムが途切れて、読みにくい文章になってしまいます。

不用意に括弧「()」を使った文章2
見たいテレビがあったので、私は急いで家に帰った。(じっさいは、訪問客のおかげで見られなかった)

括弧の必要性がありません。「見たいテレビがあったので、私は急いで家に帰った。しかし、じっさいは、訪問客のおかげで見られなかった」でいいでしょう。「じっさいは~」につづく文章が、読み手に本当に伝えたいことでなければ、削ったほうがいいし、伝えたいなら括弧などいらないはずです。

不用意に括弧「()」を使った文章3
・・・そんなわけで、私は女性が好きではないかもしれない(なんてね!)

括弧に自分へのツッこみをいれて、読み手の笑いを誘うパターンです。しかし、実際に笑いを取るには、かなりのテクニックが必要で、大抵はスベります。相当自信がなければ、やらないほうがいいでしょう。


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