重要な部分は具体的に書く

重要な部分は具体的に書く

文章は具体的に書くことが大切です。とくに読み手に伝えたい重要な部分は、なおさら分かりやすく書く必要があります。

文章全体を事細かに説明する必要はありません。しかし文章には「ここを伝えないと読み手に伝わらない部分」があり、そこは丁寧に説明しないと、理解されない文章になってしまいます。

次の文章を読んでみてください。

具体的でない、下手な文章の書き方
忘れらない料理がある。子供の頃、毎年僕の誕生日に母が作ってくれたハンバーグはとてもおいしかった。おかげで今でもいちばんの大好物で、妻のハンバーグが食卓に出てくると、あの頃の光景がよみがえる。

この文章を読んだ人は、「で、具体的にどんなハンバーグなの?」と思うのではないでしょうか?この文章では、ハンバーグに関しての思い出を語っているので、もう少し具体的なハンバーグの情報があったほうがいいでしょう。読み手は、文章を読みながらイメージを膨らまします。重要な部分を詳細に伝えないと、読み手の勝手なイメージができてしまいます。

具体的に書かれた、上手な文章の書き方
忘れらない料理がある。子供の頃、毎年僕の誕生日に母が作ってくれたハンバーグはとてもおいしかった。自家製はちみつケチャップがかかった、一口サイズの小ぶりなものだ。おかげで今でもいちばんの大好物で、妻のハンバーグが食卓に出てくると、あの頃の光景がよみがえる。

 
次の文章も同様です。

具体的でない、下手な文章の書き方
若い頃と味覚が変わった。

この一文だけでは、なにも伝わりません。どう変わったか、「辛いものが好きになった」「たばこがおいしいと思わなくなった」など具体的な味の変化を示してこそ、読み手に理解される文章になります。


同じカテゴリーの記事