具体例がひとつなら「~など」は書かない
文章の中で、具体例を挙げるとき「~など」という言葉を使うことがあります。この言い回しは、具体例がひとつだけなら使わないほうがいいでしょう。
例えば次の文章です。
下手な文章の書き方例
サッカーなどのスポーツが好きです。
サッカーなどのスポーツが好きです。
この文章から分かることは、書き手はサッカーが好きという事です。他のスポーツについては、何が好きなのか分かりません。書いた本人は、スポーツ全般が好きと伝えたいのもしれませんが、具体例がひとつでは、読み手には伝わりません。「~など」を使う場合は、二つ以上の具体例を挙げると、読み手によく伝わります。
うまい文章の書き方例
サッカーや野球などのスポーツが好きです。
サッカーや野球などのスポーツが好きです。
こう書くことで、読み手に多くのスポーツが好きであると伝わります。上手な文章を書く人は、具体例を挙げるとき、必ず二つ以上挙げています。
また、不要な箇所に「~など」を使うとしつこい文章になることもあります。例えば次の文章です。
下手な文章の書き方例
テレビゲームなどのようなインドアな遊び
テレビゲームなどのようなインドアな遊び
下手な文章の書き方例
犬などのような人懐っこい性格
犬などのような人懐っこい性格
この文章のように特徴を示す具体例を挙げるときは、「~など」は必要ありません。この場合は、「テレビゲームのようなインドアな遊び」「犬のような人懐っこい性格」と書けば意味は伝わるし、文章もすっきりします。
カテゴリー:言いたいことが伝わる文章の基本ルール