同じ言葉、同じ言い回しを避ける
文章がしつこく感じる原因のひとつに、同じことばや同じ言い回しの繰り返しがあります。文章の繰り返しは、文章のリズムまで狂わします。
同じ文章の中で、同じことばや言い回しを連続させると、しつこく感じるだけでなく、無様な印象になります。
下手な文章の書き方例
家電製品の買い時は、家電製品が欲しくなったときというのが私の持論だ。以前、安くなるのを待って、家電製品を買いそびれたことがある。
家電製品の買い時は、家電製品が欲しくなったときというのが私の持論だ。以前、安くなるのを待って、家電製品を買いそびれたことがある。
短い文章の中で「家電製品」という言葉が3回も登場してます。これでは無駄が多い。本当に必要なのは最初の「家電製品」だけです。後で登場している2回の「家電製品」を削除すると、読みやすいスマートな文章になります。
うまい文章の書き方例
家電製品の買い時は、欲しくなったときというのが私の持論だ。以前、安くなるのを待って、買いそびれたことがある。
家電製品の買い時は、欲しくなったときというのが私の持論だ。以前、安くなるのを待って、買いそびれたことがある。
言い回しについても同じです。同じ言い回しを繰り返し使った文章は、しつこく読みにくく感じます。
下手な文章の書き方例
ワールドカップは日本国民全員が熱狂した。ある人はテレビの前で熱狂して、またある人は、試合会場に出向いて熱狂した。
ワールドカップは日本国民全員が熱狂した。ある人はテレビの前で熱狂して、またある人は、試合会場に出向いて熱狂した。
短い文章の中で「熱狂した」という言葉が3回も登場しています。これを省略するか、言い換えると読みやすい文章になります。
うまい文章の書き方例
ワールドカップは日本国民全員が熱狂した。ある人はテレビの前で盛り上がり、またある人は、試合会場に出向いて歓喜した。
ワールドカップは日本国民全員が熱狂した。ある人はテレビの前で盛り上がり、またある人は、試合会場に出向いて歓喜した。
短い文章、とくに同じ段落で同じ言葉や言い回しは使わないほうがいいでしょう。うまい文章を書きたいなら、上手に省略したり、置き換えたりの工夫が求められます。
カテゴリー:言いたいことが伝わる文章の基本ルール