「~こと」「~である」を頻繁に使うと読みにくい

「~こと」「~である」を頻繁に使うと読みにくい

あなたが書いた文章に「~こと」「~である」の言い回しは、何回登場するでしょうか?もし「~こと」「~である」が頻繁に使われているなら、その文章は読み手が読みにくいと感じる可能性大です。

「~こと」を頻繁に使った文章とは、たとえばこんな文章です。

下手な文章の書き方例
良かれと思ってやってきたことが、実は相手のためにならないことがあるかもしれない。困っている人に手を差し伸べることはいいことだが、相手を甘やかすことにならないか、再検討すべきだ。

「~こと」が5回も出てきて読みにくい文章になっています。この文章から極力「~から」を別の言い回しに変えるとどうなるでしょうか。

うまい文章の書き方例
良かれと思ってやってきたことが、実は相手のためにならないかもしれない。困っている人に手を差し伸べるのはいいことだが、相手を甘やかさないか、再検討すべきだ。

3つの「~こと」が削除できました。少なくなった分、テンポよく読めるようになったはずです。

「~である」も同じです。「~である」を頻繁に使った文章は、一本調子に感じやすくなります。次の文章を読んでみて下さい。

下手な文章の書き方例
人生は一度きりであるから、時間は大切にするべきであり、毎日を有意義に過ごすのが理想の生き方である

「~である」が3回登場しました。さすがにくどく感じます。この文章は、「~である」を全部省略することもできます。

うまい文章の書き方例
人生は一度きりなので、時間は大切にするべきで、毎日を有意義に過ごすのが理想の生き方だ。

「~こと」「~ある」は省略できる場合が多くあります。全部省略する必要はありませんが、ところどころ省略や言い回しの変更をすると、テンポのいい読みやすい文章に変えることができます。


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