主語に続く助詞「が」と「は」を使い分ける

主語に続く助詞「が」と「は」を使い分ける

文章を書くとき、主語のあと多くの場合「が」や「は」などの助詞が続きます。うまい文章を書く人は、助詞「が」「は」を上手に使い分けます。

たとえば「コーヒー苦い」と「コーヒー苦い」であれば、「コーヒー苦い」のほうがしっくりこないでしょうか?「向かい風強い」と「向かい風強い」だと「向かい風強い」のようが違和感が無く感じる人のほうが多いはずです。

文章の研究家によると、助詞「は」を主語の後に続けて使うときは、すでにみんなが周知している情報を伝えるときだそうです。助詞「が」を主語の後に続けるときは、相手にとって新しい情報を伝えるときに使うそうです。向かい風が強いか弱いかは、そのときにならないと分からない新しい情報なので、「向かい風」となるわけです。

主語の後につづく助詞「が」と「は」の違いを知っていると、文章の書き分けが容易になります。東名高速道路を説明するときは、「東名高速道路東京から名古屋まで続く」となります。取り立てて新しい情報で無いから「高速道路」とはなりません。「高速道路」となるのは、新しい交通情報が入ったときです。「東名高速道路渋滞してます」となります。

助詞「が」と「は」の使い分けについては、他の考え方もあります。

主語が話の中心になっているものには助詞「は」が続き、中心でなく代わりの主語がある場合は助詞「が」が使われるというものです。「東京から名古屋まで続く高速道路」は東名高速道路だけであるから「東名高速道路」。渋滞する道路は東名高速道路に限ったことではないから、「東名高速道路」となるわけです。


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